高額の革ジャン ルイスレザーは果たして、その価値があるの? どのタイプがおすすめ? 実際買ってみた話
ルイスレザー。英国が誇るライダースの雄です。ライトニングやサイクロン、ドミネーターなんどいわゆるロンジャンと呼ばれる、ロンドンスタイルのライダースの代表的なブランドです。
この時点で何を言ってるかわからない人は、今回はお呼びじゃありません。別の記事に行っちゃってください。すみません。
私が、ルイスレザーを購入しようと思ったきっかけはいくつかあります。
きっかけ1
同僚が着てて、かっこよかったから。
きっかけ2
甲本ヒロトが着てて、かっこよかったから。
きっかけ3
そんな時期たまたま読んでた不良漫画の主人公も着てて、漫画ですらかっこいいと思ったから。
そんなところです。欲しくなると次の問題はどのタイプにするかということです。何着も購入できる経済力のある人もいるでしょうが、なんせ20万円近くの高額物件。初めて買った中古車より高額です。
私が候補に入れたルイスはこれです。
No.60 CORSAIR
1962年に登場したCORSAIRは極力無駄を省きつつも、ルイスレザーズならではのディティールを落とし込んだレザージャケット。永年愛用するにはうってつけの1着。フロントのスナップボタンベルトが、モーターサイクル乗車時にジッパーでタンクを傷つけないようにガードしてくれる。サイドにはバックルが配されているため、ウエストのサイズ調整が可能。ライニングにはジッパー付きの内ポケットがあるので、十分なキャパシティーを確保。
¥173,000(税別)~
【中古】Lewis Leathers◆CORSAIR/コルセア/シングルライダースジャケット/36/レザー/BLK【メンズウェア】
No. 551 DOMINATOR
1962年頃にラインナップに加えられたDOMINATORは、パンクスの代名詞的存在であるSid Viciousが着用していたことからも根強く支持されているモデル。左右のチェストに付くジッパーポケットが、シンプルなデザインの中に主張を与えている。また、フロントのスナップボタンベルトは、モーターサイクル乗車時にジッパーでタンクを傷つけないようにガードしてくれる。サイドにはバックルが配されているため、ウエストのサイズ調節が可能。
¥173,000(税別)~
【中古】Lewis Leathers◆AVVIAKIT/DOMINATOR/シングルライダースジャケット/38/レザー/BLK/黒【メンズウェア】
No.441 CYCLONE
1973年に共通するイメージを持つELECTRA(現在は生産中止)、EUROPA、CYCLONEが同時期に発売された。CYCLONEはその中で最もシンプルなモデルであり、その端正なプロポーションは現代に於いても完成されたバランスと讃えられている。当時のライニングはニットナイロンが主に使用されていた。The ClashのMick Jonesや、The PretendersのChrissie Hynde、Johnny Thundersが着用していたことでも有名なモデル。
¥173,000(税別)~
ルイスレザー LEWIS LEATHERS 赤羽 2連 復刻 サイクロン タイト フィット ホースハイド ライダース ジャケット ブラック系 36 【スペシャルアイテム】【中古】
No.391 LIGHTNING
数多くのロックスターに愛される、ルイスレザーズ永遠のスタンダードモデル。4つのジップポケットとフロントに回り込むバックル、バックスタイルのデザイン、その全てがシンボルとなっており、まさに英国を代表するライダースジャケットと言える。着用者にはThe ClashのJoe Strummer、Paul Simonon、The DamnedのBrian James、Sex PistolsのSteve Jones、Johnny Rotten、The LibertinesCarl Barâtなど、そうそうたる顔ぶれが名を連ねる。1958年に誕生した歴史あるレザージャケット。
¥173,000(税別)~
LEWIS LEATHERS THE REAL McCOYS別注 391T LIGHTNING DEERSKIN RIDERS大名店【中古】
どれも捨て難いですが、第一候補はコルセアでした。
その理由は、そのシンプルさに惹かれました。余計な装飾がないのが自分好みでした。シングルスの良い意味で派手さのないデザインが好ましいです。きっと長く愛用できる一着になるに違いないと予想しました。
その点、同じシングルスでもドミネーターは、ほとんどコルセアとデザインは一緒でシンプルには違いないのですが、通称「シドジャン」と言われるだけあり、どこかロックテイストが漂います。胸元のチャックがアクセントとなり、コルセアよりもどこかシャープな印象があります(ハンドポッケの位置もコルセアと微妙に違います)。
どっちも良いけど、ルイスに興味を持ち始めた時点の好みとしてはコルセアでした。
ではダブルスはどうかというと、それほど興味がなかったと思います。ダブルスって恥ずかしい感じがします。なんていうか、コスプレ感がそこはかとなく漂います。私はバイクは乗らないので、余計にそう思ってしまうのかもしれません。
なので、モノとしてはかっこいいけど、サイクロンもライトニングもないかな、といったん結論づけました。
試着です
試着をすることにします。まず販売しているお店を探します。当時代理店だったショップへ行ってみます。
まずコルセア。念願のルイスに袖を通します。良いじゃない。シンプルですよ。
次はドミネーター。これも良い。シルエットはコルセアよりもなんとなくシャープなイメージがします。気のせいかもしれません。
一応ダブルスも着てみます。まずはサイクロン。悪くないです。思ったよりおとなしいイメージです。ダブルス特有のコスプレ感が薄いんです。
シンプルなダブルスなんです。予定なベルトがない。余計なポケットもない。上までチャックをするとシングルスっぽい雰囲気がある。背中は一枚革で背中で語れる男になれそう。
考えてみれば、今まで私が所有している革ジャンはシングルスもしくは米軍のG-1というフライトジャケット。ダブルスは買ったことなかったです。
いろいろ悩みましたが、結果サイクロンを購入しました。候補にあったコルセアを着てみるとサイクロンと比較するとちょっと退屈に感じてしまったんです。一方もう一つのライトニングは、ややロックテイストが強すぎて当時の気分じゃなかったんです。
ちょうど良いバランスがサイクロンだったということですね。
ちなみにドミネーターについて。同じタイプで、666という別ブランドの物を中古で購入しました。ドミネーターも良いと思って最後まで候補にあったのですが、自分のイメージよりも襟が大きくてサイクロンにしました。襟が大きいのはあまり好みではなく、サイクロンの襟も小さくないのですが、ダブルスタイプって着方によっては、調整できるんです。
とうことで、サイクロンにしました。
購入したサイクロンがこれ。
ちなみに私がオーダーしたのは、2017年1月。はるはまるイギリスロンドンからやってきたのは同年3月。かつては1年くらいかかったらしいですが、早くなりました。
買ったは良いけど、それで満足して着てないなんてことはないです。
購入して1〜2年は夏を除いて結構着てます。サイズは40インチ。見た目は38がベストで今も38インチにすれば良かったかな、と思っていますが、真冬にはこの下にインナーダウンかパーカーを着ることもあるので、それを考慮すると40でも良かったかな、と。
ライダースは夏は暑いし、真冬は寒い。良いところないんです。でもカッコいいからオッケー。
カッコいいが全てのプライオリティより優っていれば買う価値大いにありです。私見ではルイスよりかっこいいライダースはないと思ってます。
似たようなライダースはあるけど、ルイスレザー というブランドの前にはどれもかすんでしまいます。やはり「オリジナル」な良さがあります。ロンジャンは数多くのブランドが出してますが、どうしたってルイス似てしまいます。
ジーパンはリーバイス 501を追い求めてしまうのに似てるかもしれません。
ルイスに唯一対抗できるのはショットでしょうが、少々イカついというかアメカジに寄りすぎちゃう傾向にあると思います。
アメカジ好きはショットもありでしょう。
スッキリ着たい人はルイスが良いと思います。
後日、ライトニングが欲しくて、わざわざロンドンまで足を運び結局買わなかったことがありますが、それはまた別の機会に。。。
今日言いたいことはそのくらいです。